女子バレーボール日本代表の司令塔で、東レアローズに在籍している関菜々巳選手が現チームを退団し、海外リーグに挑戦することが発表されました。
関菜々巳選手がなぜ今このタイミングで退団するのか?
近年主力選手が相次いで移籍している東レアローズは大丈夫なのか?
そんな疑問に関する情報をまとめてみましたので、よかったら最後までお付き合いください。
関菜々巳選手の経歴
画像出典:月刊バレーボール
関菜々巳(せき ななみ)
生年月日:1999年6月12日
身長:171cm
血液型:B型
ポジション:セッター
出身地:千葉県船橋市
2人姉妹の妹で、小学2年生の時に先にバレーボールをしていたお姉さんの影響で始められたそうです。
高校は「千葉県立柏井高等学校」で、もともと部活動が盛んな高校ですが、特に女子バレーボール部は強豪校として知られています。
千葉県立柏井高等学校のOGには、中本南選手や工藤麗選手、戸部真由美選手などもおられ、数多くの選手を輩出されてきました。
関菜々巳選手がこの高校を選んだきっかけは、関選手がまだ中学2年生の時でした。
当時の春の高校バレーで千葉県立柏井高等学校は3位に入賞したのを会場で観戦。
その時活躍されていた中本南選手と工藤麗選手ら両エースにトスを上げてみたいと憧れ、千葉県立柏井高等学校を選びます。
高校時代、成績オール5だった!?
フジテレビ S-PARKで成績表を放送
2023年7月16日の放送で、高校時代の関選手の映像とともにオール5の成績表が放送されました。
画像出典:kanahori.com
画像出典:kanahori.com
成績表の右上の名前の欄に「3年6組 21番 関菜々巳」と書かれていますね。
千葉県立柏井高校では学年トップの優等生。オール5の通知表が特番で紹介されたことも話題になったが、それも関は「(進学校ではない上に)真面目に授業を聞いていただけなので大したことはないですよ」と謙遜する。
聞けば、得意は数学で苦手は国語。理由は明快だ。
「数学は答えが1つしかないから好きなんです。ちゃんと公式に当てはめて、考えていけば絶対答えがあるじゃないですか。でも国語には答えがない。筆者の気持ちと言われてもわかんないよ、と思うし、正解が1つじゃないのに不正解があるのが気に食わない(笑)。美術も同じで、あるものを模写するとか、図形を使って何かするのは得意だけど、想像して絵を描くのが苦手、むしろ大っ嫌いでした」
引用元:Number Web
部活動の方も高校3年時にはキャプテンとしてチームを率いて「春の高校バレー2018」に出場を決めました。
大会前から注目選手として紹介され、チームもベスト16でした。
高校時代も学業と部活動で優秀な成績を残されていてすごいです。
まさに文武両道ですね!
大学へは進学せず、2017年11月東レアローズへの入団内定が発表されました。
2018年には「最優秀新人賞」「ベスト6」を受賞。
2019年4月に初の代表入りを果たします。
2024年2月退団、海外リーグに挑戦!なぜ今?
6シーズン在籍した東レアローズからの退団を発表した関菜々巳選手。
来シーズンから海外リーグへ挑戦されるそうですが、なぜ今このタイミングでの挑戦となったのでしょうか。
バレーボール女子日本代表セッターの関菜々巳が20日、Vリーグ女子1部の東レを退団することを発表した。千葉・柏井高から18年にチームに入団し、1年目には新人賞を受賞。司令塔としてチームをけん引し、22―23年季はリーグ準優勝に導いた。23―24年季はリーグ8位だった。今月29日付で退団し、来季は海外のリーグへの挑戦を希望しているという。
関はチームを通じて「いつも応援ありがとうございます。今シーズンは不甲斐ない成績で終わってしまい申し訳ありません。そんな中でも温かいご声援ありがとうございました。この度、東レアローズを退団する事となりました。たくさん悩みましたが自分自身が悔いのないバレーボール人生を送る為にこの決断を致しました。
色々な事情がある中、了承してくださったチームには感謝しております。そして、この6年間に関わって下さった全ての関係者の皆様に感謝申し上げます。私にとってここでの6年間は何にも代え難いものです。たくさんの経験をさせていただいて、素敵な仲間と出会い、苦しい事や辛い事、悔しい思いをした事の方が多かったですが、思い返すとやっぱり楽しかったなという気持ちが一番です。
在籍中に優勝という結果を残せなかった事が唯一の心残りですが、東レアローズに入団できて、アローズの一員として戦う事ができて本当に幸せでした。どこよりも温かいこのチームが本当に本当に大好きです。ありがとうございました。これからは東レアローズの活躍を祈りつつ皆に負けないように私も成長できるように頑張ります。今後も東レアローズへの温かいご声援よろしくお願い致します」
引用元:スポーツ報知
すべてはパリ五輪へのレベルアップ
なぜ今海外リーグに挑戦するのかはっきりと明言された情報はありませんでした。
なので憶測にすぎませんが、おそらく大きなきっかけとなったのはパリ五輪予選兼W杯ではないでしょうか。
画像出典:日刊スポーツ
2023年9月16日から行われた「ワールドカップバレー2023 パリ五輪予選」
女子日本代表(世界ランキング8位)は、初戦から負けなしの5連勝で迎えたトルコ(世界ランキング1位)戦では1-3で今大会初黒星を喫し、パリ五輪への切符を掴むには最終戦・ブラジル(世界ランキング4位)戦で勝利することのみとなりました。
そして、ブラジル戦は2-3で敗戦してしまいパリ五輪の出場権は持ち越しとなってしまいました。
この敗戦後、関菜々巳選手は号泣してしまい仲間に抱えられ会場を後にしました。
画像出典:news.nifty.com
セッターの関菜々巳は、試合後、号泣。同じセッターの松井珠己に支えられながらコートを去った。試合後には「この試合で切符をつかむというのが今年の目標だったので、それができなくて応援してくださった皆様には申し訳ないなって思いますし、もっと自分自身は勝てるセッターになりたいです」と語った。
引用元:スポーツ報知
この経験が海外リーグに挑戦して自分のレベルをもっと上げて、日本代表でその力を発揮してくれるのではないでしょうか。
どこのチームに所属するのかは公式な発表はまだありませんが、イタリア セリエAのイモコというチームに行くのでは?という噂があります。
相次ぐ主力選手の流出…東レは大丈夫?
一方で、チームの司令塔であるセッターの関菜々巳選手を失った東レアローズですが、ここ近年主力選手の退団・移籍が続いています。
・移籍、引退した主な選手
黒後愛選手(元・日本代表)→移籍(埼玉上尾メディックス)
画像出典:月刊バレーボール
石川真佑選手(日本代表)→移籍(イタリア1部リーグ・フィレンツェ)
画像出典:月刊バレーボール
ヤナ・クラン選手→引退
画像出典:月刊バレーボール
他にも水杉玲奈選手、坂本侑選手、小川愛里奈選手など
ここまで東レでレギュラーで支えてきていた選手が次々に移籍や引退をしています。
引退は仕方ないにしても、移籍する人が多いのは気になりますね。
ただ、まだまだ将来の日本代表にもなりうる有望な選手も在籍しています。
深沢つぐみ選手
画像出典:TORAY
高校時代、岡山の就実高等学校で春の高校バレーの優勝経験がありますね。
双子の姉、深沢めぐみ選手は久光スプリングスに所属しています。
古川愛梨選手
画像出典:getsuvolley.com
フジテレビ系列「ライオンのグータッチ」でおなじみの古川愛梨選手。
JOCジュニアオリンピックで最優秀選手賞を受賞。
下北沢成徳高等学校の2年時にインターハイで全国制覇。
今の東レアローズは若い選手が多くなった印象です。
また強豪チームとして活躍してほしいですね。
まとめ
今回は関菜々巳選手の退団・海外リーグに挑戦に関する情報をまとめてみました。
関菜々巳選手が海外のチームでどんな成長をし、日本代表でどんな活躍をしてくれるのか期待したいですね。
勉強熱心な関菜々巳選手ですので、言葉の壁や日本にはない技術・戦略もしっかり自分のものにしてくれることでしょう。
また東レアローズも今、苦しい状況となっていますが数年後には優勝争いを繰り広げ、女子バレーボール界を盛り上げてくれることを願っています。
そして、パリ五輪の出場の切符も手にして女子日本代表がメダル獲得する姿、その中心に関菜々巳選手が笑顔で喜んでいる…そんな未来が来ることを楽しみにしています。頑張れ日本!!
最後までお読みいただきありがとうございました。
コメント
コメント失礼します。
最後の古川愛梨選手のお写真ですが、出典元が異なっております。
オリジナルは私が投稿したもので下記URLのものです。
転載などはご遠慮いただいています。
利用いただく場合は埋め込んでいただくなど、オリジナルとわかるように対応をお願いいたします。
https://x.com/qininu/status/1724553723500990540
対応がかなり遅くなってしまい、大変申し訳ありませんでした。
訂正してお詫び申し上げます。
ご連絡いただきありがとうございました。