桃田賢斗、パリ五輪絶望的!元世界ランク1位になにが?引退は?

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バドミントンの桃田賢斗(ももた・けんと)選手のパリ五輪出場が絶望的となりました。
世界ランキング1位まで上り詰めた桃田選手に何があったのでしょうか?
腰痛?事故の影響は?
引退は?
など気になることを調べてみました。
よかったら最後までお付き合いください。

桃田賢斗の経歴

桃田賢斗の画像
画像出典:デイリースポーツONLINE

生年月日:1994年9月1日(29歳)
出身:香川県三豊郡三野町(現:三豊市)
身長:175㎝
利き手:左利き

名前の由来は、アメリカのコミック『スーパーマン』の主人公クラーク・ケントで、世界で一番強い人になるようにと名付けられたそうです。

【小学校時代】
小学1年生の時、姉が所属するバドミントンのチームのコーチに誘われたのをきっかけにバドミントンを始めます。
6年生の時に全国小学生選手権シングルス優勝
第5回日本バドミントンジュニアグランプリで香川県チームの一員として団体優勝

【中学校時代】
中学校は地元ではなく、バドミントンの強豪・福島県富岡町立富岡第一中学校へ入学。
中学3年生時の2009年、全国中学校バドミントン大会優勝
全日本ジュニアバドミントン選手権大会ベスト4に入り、男子選手としては史上初めて中学生で全日本総合選手権の予選に出場した。

【高校時代】
福島県立富岡高等学校に進学。
高校2年生時の2011年に台湾の桃園市で開催された世界ジュニア選手権男子シングルス準決勝まで進出
マレーシアのズルファドリ・ズルキフリ選手に0-2(18-21、18-21)で敗れて銅メダル
また同年の全日本総合選手権では実業団選手を破り、初めて準々決勝まで進出。(第一人者の田児賢一選手と初対戦して敗れた。)

翌年の2012年、アジアユース選手権男子シングルス決勝でスン・ジュ・ベン選手(マレーシア)を2-0(21-13、22-20)で破り金メダルを獲得し、団体戦との2冠を達成。

8月にインターハイ男子シングルス初優勝
千葉ポートアリーナで10月に開幕した世界ジュニア選手権では団体戦で銀メダル個人戦男子シングルスでは決勝で薛松選手(中国)を2-1(21-17、19-21、21-19)で破り、日本勢で初めてジュニア世界一に輝きました。
その後、高校卒業までにオーストリアで開催された国際大会などで優勝し、世界ランキングは50位まで浮上しました。

【実業団】
高校卒業後、田児健一選手が所属するNTT東日本に入社。
入社1年目での全日本社会人バドミントン選手権大会初出場して初優勝を達成しました。
国際大会でも、BWFスーパーシリーズプレミアの大会で自身初のベスト4入り。
このBWFスーパーシリーズプレミアは、世界ランク上位の選手でも予選すらエントリーできないような厳しい大会です。
オリンピックや世界選手権に続き、最高峰の大会とも言われています。
なので、いかに桃田賢斗さんの実力がすごいかが分かりますよね。
(2018年からはBWFスーパーシリーズに代わりBWFワールドツアーを実施されています!)

2年後の2015年、4月にはシンガポールオープン(BWFスーパーシリーズ)男子シングルス優勝
6月、インドネシアオープンスーパーシリーズプレミアの出場し、決勝で逆転優勝。
8月、インドネシア・ジャカルタで開催された世界選手権日本人初銅メダルを獲得。
そして12月の全日本総合選手権初優勝
その勢いに乗って、ドバイで開催されたスーパーシリーズファイナルズで日本人として初めてシングルスで優勝(同大会で女子シングルスに出場した奥原希望選手日本人初優勝しています)
桃田奥原の画像
画像出典:smash-net.tv

破竹の快進撃を続けた桃田選手に2016年リオデジャネイロ五輪でのメダル獲得の期待が高まっていました。

不祥事によるリオ五輪取り消しと無期限の出場停止

そんな桃田選手を大きな落とし穴が待ち受けていました。
2016年4月に、田児賢一選手と一緒に違法な闇カジノ店で賭博を行っていたことなどがメディアで大々的に報じられ、桃田選手は出場していたマレーシアオープンを棄権して帰国。
日本を代表するバドミントン界のエース二人が、謝罪の記者会見を開くなど、大きな社会問題にまで発展してしまいました。
これを受けて日本バドミントン協会は緊急理事会を開き、日本代表選手から外すとともに、無期限の出場停止処分とした。
これにより、桃田選手は2016年リオデジャネイロ五輪への出場が絶たれました

この期間の桃田選手について、バドミントン元日本代表で、現在はタレントとしてテレビのコメンテーターなどを務める潮田玲子氏は、「彼は休まずにずっと練習をしていた。相当追い込んで、イチから練習し直したと思う」というほどに反省し自分を見つめなおしながら再起をはかっていました。

復帰戦からの世界ランキング1位まで

ようやく出場停止処分が解かれ、約1年2カ月ぶりの復帰戦となった日本ランキングサーキット大会では優勝を果たします。
試合後、コートに両手をついて大粒の涙を流す姿は印象的でした。
桃田賢斗の画像
画像出典:毎日新聞

その後も国内外の大会で破竹の快進撃を続け、282位まで落ちた世界ランキングをとうとう1位にまで上げました
潮田玲子さんも「今、間違いなく世界で一番強い」「コメントからも同じ選手と思えない。すごく謙虚になった」とその成長に太鼓判を押していました。

強豪国の中国選手とも対等に試合ができる桃田賢斗選手。
東京オリンピックでは、もっとも金メダルに近い選手と言われていました。

再び襲った悲劇

2020年1月12日に、マレーシア・マスターズ優勝に輝きます。
しかし、クアラルンプール国際空港に移動中に、衝突事故に巻き込まれてしまいます。
桃田選手は顎、唇、眉間に怪我を負い、急遽帰国することになります。
その後、試合復帰を目指していましたが、右目の眼窩底(がんかてい)骨折が判明し、手術をうけています。
大変ショッキングなニュースで、連日大きな話題となりました。
手術後は全治3カ月と診断され、しばらく実家に戻り、安静に過ごしていたそうです。
桃田賢斗の画像
画像出典:デイリースポーツ

事故は遠征時の安全管理と、危機管理が不足していたことが原因と言われています。
その時の桃田さんはマレーシアでは値段が安いものの、安全性が低いワゴン車で移動していたようです。
桃田さんは過去の不祥事で反省し、倹約につとめて安い交通手段を選んだからではないか、と指摘されていました。
(なお、この事故で運転手さんは亡くなっておられます。)

東京オリンピック敗退は事故の影響?

この事故の影響で、ものが二重に見える複視の症状が出て目の手術もし、骨折や打撲などの大けがも負っていたため2020年の1年間はまるまる体の回復に充てたようなものだったそうです。
その後はコロナ禍により日本勢全体の海外遠征が見送られていたこともあり、交通事故から東京オリンピックまでの1年半あまりの間に桃田選手が国際大会を戦ったのは2021年3月の全英オープンだけ
準々決勝で敗退したため、プレーしたのは3試合だけだった。
試合勘が欠落している中で迎えて敗れたのが東京五輪だった。

その後も腰痛にも悩まされる

2021年秋以降は国際大会に出るようになったが、12月に変則開催された世界選手権は腰痛のために欠場。
ここでもブランクが生じ、2022年になってからツアーやアジア選手権トマス杯あっけなく敗れることが相次いだ。

その大きな要因は「世界の男子シングルスは変わった。今はパワー、スピードのゲームになっている」のだそうです。
ライバル勢はレベルアップする中で、桃田選手は事故前と比べるとフィジカルが足りていないとコーチはおっしゃっていました。
東京五輪後は不調に陥り、結果の出ない日々に一時は現役引退も考えた。
それでも今夏のパリ五輪に向けて「もう一回、あのコートに立ってプレーしたい」と挑戦する道を選んだ。

パリ五輪出場が絶望的!今後は?

昨年5月に始まったレース直前には「男子シングルス(日本勢)4番手スタートで上がっていくだけ。
チャレンジャー精神で、もう迷うことはやめて自分らしく楽しめた」とはい上がる決意を表明した。
ただ、昨年はランキングにより、ポイントの高い世界選手権の出場権を得られず、続く杭州アジア大会は再び腰痛で欠場。思うようにポイントを積めなかった。

厳しい状況に立たされた中でも諦めず、昨年11月の韓国マスターズで世界ツアーで2年ぶり優勝
同12月の全日本総合選手権では2連覇
その後の会見では「パリ五輪は出たいけど、でも出られなかったとしても、僕のバドミントン人生はそこで終わりではないと思っている。試合に出られる限りは全身全霊でトライしたい」と語っていた。
1月に発表された今季の日本代表では主要国際大会を転戦するA代表に選出。
パリへの道は絶望的になったが、「誰よりも拾う」桃田選手らしいプレーをこれからも思う存分に見せ続けてくれることを期待したいです。

まとめ

数々の大会で結果を出し続けながら、不運な事故によりとてつもなく厳しい道を歩み続けている桃田賢斗選手。
一度は道を踏み外してもそこから奮起し、感謝の気持ちを忘れず今日まで努力してこられたその姿は多大な影響をバドミントン界に与えていることでしょう!
まだ現役生活を続けていかれるようですので、桃田選手の納得いくまで自分の道を歩み続けて、出来ることならまた強い桃田選手の活躍が見たいです!
最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

 

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